【ジャッジフリー😉❕】

【人生に、上下も勝ち負けもありません】~ 精神科医、野村総一郎著

 

私は精神科医として、4年間、延べ10万人以上の患者さんと向き合ってきました。

そのなかには、

●自分は能力が低く、誰にも評価されない

●あの人はズルくて要領がいいのに、自分は不器用で損ばかりしている

●友人たちは、充実した生活を送っていて妬ましい という思いを抱えた人たちがたくさんいました。

 

 

そういった悩みや不安の根本的な原因は、どこにあるのでしょう?

大きな理由の一つは「いつも他人と比べてしまっている」というところにあると、私は考えています。

 

 

 

「他人と自分」という関係に悩み、過分に苦しめられているのです。

この悩みに対して、とても有効な方法が一つあります。

 

それは「ジャッジフリー」という思考を取り入れることです。

「ジャッジフリー」ってどういうこと?と思われる方も多いでしょう。

 

 

「ジャッジ」とは「判定する」「判断を下す」という意味の言葉。

さらに言うなら「何が正しいのかを決める」という意味合いを含んでいます。

この「ジャッジすることを、意識的にやめる」というのが「ジャッジフリー」という思考です。

 

 

じつは、私たちはさまざまな局面で、この「ジャッジ」という。 な局面で、この「ジャッジ」というものをほとんど無意識にしてしまっています。

優劣をつけ、勝ち負けを意識し、上に見たり、下に見たりしているということです。

 

 

●お金がある人は幸せ。ない人は不幸。

●顔がいい人は幸せ。そうでない人は不幸。

●仕事で評価されている人は偉い。されていない人はダメ。

●友人が多い人は素敵。少ない人は寂しい。

●話が上手な人はかっこいい。ロべたな人はかっこ悪い。

 

 

こんなふうに、数え上げればキリがないほど、世の中は「ジャッジ」にあふれています。

精神科のクリニックにも、こうした「ジャッジ」に苦しんでいる人がたくさんます。

 

 

そんなとき私は患者さんたちに「自分で勝手に優劣をつけてしまっているだけでは ありませんか?」と問いかけ、「その行為をしている事実」をまず理解してもらうよう努めます。

 

 

そして「ジャッジしないことの大切さ」をていねいにお話ししていきます。

ジャッジフリーという言葉は私の造語なのですが、ストレスのない生活を「ストレスフリー」なんて言うでしょう。

 

 

そのストレスを生み出している原因の一つが「ジャッ ジ」にあります。

ですから、ストレスフリーを目指すなら、まず「ジャッジフリー」から始めてみてほしいのです。

 

 

ただ、この考え方は、私のオリジナルではありません。 じつはこれ、古代中国の思想家・老子のメッセージなのです。

 

 

老子と聞くと「昔のすごい人? 名前くらいは知ってるけど」という方が多いのではないでしょうか。

老子は、紀元前8世紀ごろの中国の春秋戦国時代と呼ばれる動乱期に活躍したと言われる思想家。

 

 

しかし、その出生も、実在したかどうかさえ謎に包まれているという、とても神秘的な存在です。

そんなふしぎな人物の言葉が、2500年以上の時を超え、国をも超えて、今なお多くの人の心に影響を与え続けている。

 

 

これは、考えてみるととてもすごいことです。

 

 

それだけ各時代の人たちが「これをまとめて、後世に伝えなければ!」という強い思いを持ち、継承されてきたわけです。

 

 

ある意味「真理」である証拠とも言えるでしょう。

 

※ ジャッジをやめて《自身を愛し、認め》今日を楽しく過ごしませんか?
もちろん『笑顔』でね🤗🍀